市町村アカデミーの運営に、ご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
国内の各地域では、引き続く人口減少や少子高齢化、産業構造の変化による活力低下といった課題に加え、格差や孤立などの新しい社会の課題も生まれています。さらに、新型コロナウイルス感染拡大を経て、医療だけでなく、経済や社会に大きな課題が明らかになってきています。
このような中、市町村は、これら課題に対応すべく、その役割と責任はますます大きくなっているとともに、変化を迫られています。
これらの中長期的課題と新しく生まれてくるさまざまな課題、他方で地域によって異なる課題に対応していくため、職員の育成がますます重要となっております。
当アカデミーは、このような諸課題に対応できる人材の育成を目指し、一流の講師による先進的な政策の情報や専門的な知識・技能を提供しています。また、参加型の研修を重視し、自ら考え行動する職員を育てています。あわせて、宿泊を伴う研修形態を活かして、全国的な職員のつながり形成を支援しています。
令和6年度から、時間や場所にとらわれない学習の機会として、市町村アカデミーの研修を体験していただける研修動画を制作し、ホームページで配信しております。また、研修開始前に講義資料を電子データで提供すること等により、電子化を推進するとともに、事前学習の機会を確保するなど、研修効果を高めるための取組も進めております。
今年度も、市町村からの要望にお応えし、時代と社会の変化に対応した研修を充実させるとともに、引き続き、市町村長・市町村議会議員・監査委員を対象とした特別セミナーを実施します。これら特別セミナーを含め、年間約80の研修を約400人の外部講師をお招きして実施し、約5000人の受け入れを予定しています。
今後とも、職員の能力向上のために、市町村アカデミーを活用いただくようお願いします。
令和7年4月
©公益財団法人 全国市町村研修財団 市町村職員中央研修所.